定型詩 短歌・俳句
別HNで、「はてな」や「mixi」で投稿しているものも多いです
分類方法は適当です
恋の歌
友情、恋情、情の歌
聖なる夜 愛のささやき 目に映る
傍にいる 口実できる 寒い日は
気がつけば 自分の暮らす 場所ではなく あなたのすごす 地域を見ていた
ニュースで あなたの空を 知りました そちらも雪が 降ってるのですね
蜜柑と はしゃぐ君を 見ていたら 箱を抱えて レジに向かってた
見上げるよ 祈る想いで 君のこと 空は続いていると 聞くから
うばたまの 闇深き夜 香《か》が誘う 君にめぐりし 春の夢先
香りにて 季節代わりを 知る日々で 「元気ですか?」と あなたを想う
独りぼっち 膝をかかえて 待っていた 春をかかえて 戸をひらく人
沈黙も 悪くはないって 思うのよ あなたの鼓動 わたしに響く
この気持ち 恋って呼んで いいのかな 本当の恋 したことないよ
独りでも 寂しくないよ 想い出が 一緒だから 大丈夫だよ
確かにね 眠れないって 言ったけど あなたの時間 大切にして
独りでも 苦しくないよ 寂しい って言えるから 平気なんだよ
あなたがね くれた優しさ 抱きしめて 超えられるから 一人の時間
星と星 離れたものを つなげるように 想い出たちを 星座にするよ
眠れない 夜の闇にも 輝くよ 二人で作った プラネタリウム
春の歌
月なき夜《よ》 香りは高く 沈丁花
春雨も 楽器の一つ 耳澄ます
街桜 色も香《か》もなく 散り急ぐ 待ち人に気がつかず還る
久方の 空舞う雪の 意味知りて 咲くに良しとは よく名づけたり
夏の歌
道端を 歩けば思う 花の名を 教えし人の その横顔を
花屋前 今年も悩む 贈る花 決まっているけど 迷ってしまう
赤い花 一輪から 始めたけど 今は花束 感謝の数
紅薔薇(あかばら)に 滴(したた)る雫 染まりけり
雨音に 目覚める朝は 水槽で 泳ぐ魚の 気持ちに似てる
路地裏で 澄んだ声聞く 夏休み
温度計 嘘じゃないかと 猛暑日に
音だけで ちっとも見えない 夜の花
エアコンも 休みが欲しい 熱帯夜
秋の歌
枝広げ 色なき風に 色与えふ
風凍り 濃き色の葉が 散り急ぐ
華やかに 葉 落ちる季節《とき》に 咲く薔薇《そうび》
茜空 口ずさむのは 遠い日に あの子が歌った 懐かしい歌
青い夜 電線が書く 五線譜で 満ちいく月が 音を奏でる
一雨後 胸に染み入る 金木犀 過ぎこし日々が 風と微笑む
冬の歌
懐かしい 記憶の中で 雪が舞う
雪うさぎ 溶けないように 冷凍庫
雪降らず 日本アルプス 一睨み
雪待ちに 缶コーヒーと 空見上げ
雪が降る 天気予報で 期待した 焦がれたものは 見ぬ間に溶けた
春立ちて 溶けない雪を 踏みしめて 夢の続きの 道行く人よ
星明り 照らす雪道を 行く人に かける言葉は 「さようなら」だけ
他の歌
季節のない歌
宵飾り 闇に浮かぶは 欠けた月 明日(あす)に変わる 切なき形
終わりなど 見えないほうが 怖くない ランプ一つで どこまでも行く
約束は 果たされないと わかっていた 「だから平気よ」 慣れているから
振り返る 過去の私が 笑顔の季節 戻らないって 知っているけど
立ち止まる 今の私が いる場所は ちょっとばかり 不安定なの
歩き出す 未来の私 見ることの できない夢を 追いかけるから